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  • 執筆者の写真便利堂 国宝事典係

『国宝事典』刊行に向けてブログを始めました

更新日:2018年6月22日

 ただいま便利堂では国宝事典の編集を鋭意進行中でございますが、これから出版までのあいだ数回にわたり、進捗具合と国宝事典に関するトピックをブログでお知らせしたいと思います!


国宝新指定「日月山水図」の魅力

 さて、日本の国宝指定されているすべての文化財を、カラー図版と共に解説するのが今回の『国宝事典 第四版』最大の魅力ですが、「すべての国宝」といえば、今年の3月に新たに国宝指定された文化財があるのはご存知でしょうか。国の文化審議会が文部科学大臣へ答申したもので、新たに指定された美術工芸品はなんと5件。もちろん『国宝事典 第四版』では、この新指定分も収録いたします!その中から、今回は「紙本著色日月四季山水図六曲屏風」をご紹介します! (掲載している写真は全て弊社商品画像を使用しております)



 本作品は、大阪府河内長野市にある天野山金剛寺が所蔵しており、重要文化財であったものが今回国宝になりました。六曲一双の屏風には「日月四季山水図」という名の通り、荒々しく波を立てる海とそれを囲む山々、さらに桜や紅葉、雪によって四季が変わっていく様が表現され、右隻には金の日輪が、左隻には銀の月が浮かんでいます。これらはダイナミックな構成と鮮やかな色彩によって描かれ、作品全体に独特の迫力をもたらせており、まさに「やまと絵」の特徴です。

 やまと絵とは、中国風の画題や手法を用いた絵を意味する「唐絵」に対する絵画のスタイルで、日本風の画題や手法を用いた絵のことを言います。例えば、四代絵巻とも呼ばれる『源氏物語絵巻』や『伴大納言絵巻』、『信貴山縁起』、『鳥獣人物戯画』はいずれもやまと絵の代表作と呼ばれ、国宝でもあります。このように一言で「国宝の絵画」といえども、「やまと絵」や「唐絵」など絵画には時代や流行りによって様々なスタイルがあるのです。ぜひ国宝事典を見ながら、それぞれの違いを確かめてみてください!


手に取って味わえる国宝  そんな国宝に新指定された「日月四季山水図」ですが、便利堂オンラインストアでは「日月山水図」の縮小屏風を販売しております。本物を細部まで表現しつつ、ご自宅でも気軽にお楽しみいただけるよう作られた、文化財複製に長く取り組んできた便利堂だからこその商品です。国宝事典と一緒に、縮小の屏風を実際に手に取りながら、国宝の魅力を感じてみてください!




 国宝をカラー図版で掲載する『国宝事典 第四版』は、新規撮り下ろし取材を行うなど前回の第三版よりも、さらにわかりやすく丁寧に、文化財の魅力がより伝わるよう編集を進めております! そのため皆様には刊行まで、もうしばらくお待ちいただきますようお願いいたします。



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