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  • 便利堂 国宝事典係

「文化財」を遺すということ

 こんにちは!『国宝事典 第四版』が4月20日に刊行してから2カ月ほど経ちますが、皆様は既にご覧いただきましたでしょうか。本事典の重さと同時に、多くのプロフェッショナルの手によって改版された、本書に込められた思いを感じていただけましたら幸いです。


モノを遺す、心に遺す

 ところで、そもそも「国宝」とは何か、ご存知でしょうか。簡単に言えば、「国宝」とは「国民の宝」のことを言います(詳しくは本事典6頁からの「国宝について」をご覧ください!)。この「国民の宝」は1,115件(2018年11月1日時点)あり、現在の選定では、重要文化財の中から「世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの」を、国宝に指定しています。


 そのような国宝ですが、それでは、それ以外の文化財は「宝」では無いのか、というと決してそうではないと言えるでしょう。私たちのまわりには多くの「文化を表現したもの」、いわゆる「文化財」があります。それは、その時代、その土地に生きた人々の思いや生きた証が形となったもので、多くは過去から現在に至るまで、大切に守られてきました。そのため、それら「文化財」そのものを遺すことはもちろん、撮影をしたり、複製をつくったりして、未来へ遺していくことが必要になります。


 しかし、その「文化財」という範囲や評価は、時代の価値観によって変化もしてしまいます。その物自体は、無くなってしまえば二度と取り戻すことはできません。だからこそ、その魅力や貴重さをより多くの人に知っていただき、次の世代でも文化財がしっかりと守られていく環境を作っていく必要があるでしょう。そして、そのためには、今を生きる人の心に「文化財」を遺す、ということも大切なのではないでしょうか。


 国宝事典は、そのような思いも込めて刊行された1冊です。ご購入いただき、ご覧いただいた皆様が本事典をきっかけにして、文化財の魅力や面白さを、周りの方々にも伝えていただけましたら幸いです。


 なお、刊行は致しましたが、国宝事典公式HPでは、これからも国宝事典の最新情報や「ブログ」の更新をおこなっていきますので、時折ご確認ください。


今後も便利堂をよろしくお願い申し上げます。



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本書の刊行は便利堂創業130周年記念プロジェクトのひとつとして取り組んでいます。

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